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医療・歯科・薬局の点検表

更新: 2026年11月2日

診療所・歯科・薬局では、患者さんの情報と、止まると診療ができなくなるシステムを扱います。病院では、保守業者が使う遠隔接続の機器から侵入され、診療が長く止まった例があります。

チェック欄は、この画面で印を付けられます(印はこの端末のこの画面にだけ残ります)。印刷して使うこともできます。

医療・歯科・薬局で使う道具

  1. なぜ大事か 2022年、大阪急性期・総合医療センターは、給食事業者の遠隔保守用の VPN 機器の弱点から侵入され、電子カルテが長く使えなくなりました。厚生労働省も、こうした機器の弱点の悪用に注意を呼びかけています。
    今日できること 電子カルテ・レセコン・検査機器の保守業者に「遠隔接続の機器の型番と、ファームウェアの版」を問い合わせます。
  2. なぜ大事か 日医標準レセプトソフトでも、過去に弱点が公表されています。院内にサーバーを置く型は、医療機関側での更新が要ります。
    今日できること 保守の契約書や保守業者に、更新を誰がいつ当てているかを確かめます。
  3. なぜ大事か 外とつながる回線の機器は、侵入口になりやすい部分です。
    今日できること 回線の業者・システムの事業者からの更新の案内を確かめます。
  4. なぜ大事か 診療用の端末でメールや Web を見ると、ウイルスが院内のシステムに入る入口になります。
    今日できること 診療用の端末と、メール・Web 用の端末を分ける決まりを、職員の皆さんに伝えます。
  5. なぜ大事か ランサムウェアの被害では、つながったままのバックアップも暗号化され、復旧に長い時間がかかりました。
    今日できること 保守業者に、バックアップの場所と、復旧の手順・かかる時間を確かめます。

どの業種にも共通する項目

  1. なぜ大事か 中小企業が受けた不正アクセスの約半分(48.0%)は、更新を当てていない弱点を突かれたものでした(IPA の2024年度の調査)。
    今日できること Windows の「設定」→「Windows Update」で、最新の状態か、止めている更新が無いかを見ます。
  2. なぜ大事か 中小企業のランサムウェア被害の侵入口の55%は VPN 機器でした(警察庁、令和6年)。外とつながる機器は真っ先に狙われます。
    今日できること 機器の型番と、今のファームウェアの版を、保守業者か機器の管理画面で確かめます。
  3. なぜ大事か ランサムウェアの侵入口の31%はリモートデスクトップでした(警察庁、令和6年)。
    今日できること 社外から社内のパソコンにつないでいる場合、どの方法でつないでいるかを保守業者に確かめます。
  4. なぜ大事か NAS はランサムウェアの標的になりやすく、中のデータがまとめて暗号化されます。
    今日できること NAS の管理画面で「ファームウェアの更新」と「外部からのアクセス」の設定を見ます。
  5. なぜ大事か 2025年6月、ブラザー等5社の748機種で、初期の管理者パスワードを割り出せる弱点が公表されました(ブラザーの689機種は更新では直らず、パスワードの変更が必要)。
    今日できること 複合機の管理画面にログインし、管理者パスワードを変更します。分からなければ販売店に相談します。
  6. なぜ大事か 細工した PDF や圧縮ファイルを開かせる攻撃が多く、7-Zip でも2025年に展開時の弱点が続けて見つかっています。
    今日できること 各ソフトの「ヘルプ」→「更新の確認」で最新にします。使っていないソフトは消します。
  7. なぜ大事か 保守業者の遠隔サポートに使われる一方、「サポート詐欺」で犯人に入れさせられる例が続いています。
    今日できること パソコンに入っている遠隔操作のソフトを確かめ、使っていないものは消します。
  8. なぜ大事か 初期のパスワードのままのカメラは、外から映像を見られたり、攻撃の踏み台にされたりします。
    今日できること 録画機の管理画面でパスワードを変更し、設置業者にファームウェアの更新を頼みます。
  9. なぜ大事か ネットワークにつながったままのバックアップは、ランサムウェアにまとめて暗号化されてしまいます。
    今日できること どのデータを、どこに、いつバックアップしているかを書き出し、つないだままになっていないかを見ます。
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